UNIVERSE25 という実験 | 三重県でアルコール依存症をはじめとした悩み相談を受け付けております

ブログ

  1. 三重でアルコール依存症の相談をするなら【心を和らげる相談室 HEART】トップ
  2. ブログ
  3. UNIVERSE25 という実験

UNIVERSE25 という実験

2022年09月08日

UNIVERSE25 という実験

 

1960年代にアメリカの動物行動学者のジョン・B・カルホーンは、

UNIVERSE25というマウスの実験を行いました。

この実験が今になって話題となっています。

なぜなら、昨今の世界の異常気象の為に、自然災害が増加の一途を辿っています。

自然災害により、穀物などが収穫出来ない状況に直面している国もあります。

そうなると格差社会の溝は大きくなり益々貧富の差が出てきます。

そして、その兆候が既に表面的に表れており、

まさに、UNIVERSE25の実験と酷似した世界の終焉へと近づいているというのです。

 

さまざまな、意見があります。

 

マウスと同じような運命にはならない、

なぜなら、我々にはテクノロジーが存在する。

という意見。

 

動物と比較するなど論外である、

我々には、法も秩序もある。

など、様々な意見で賛否両論です。

 

 

果たして、ネズミには本当に小さな動物としての本能しかなかったのでしょうか?

 

では、実験の概要を綴って行きたいと思います。

 

このマウスの実験では、

食料や水を無制限に与えて、病気を予防し、

天敵のいない環境(楽園)にマウスを住ませると、

どのように個体数が増え、

どのような行動パターンによって社会を作り上げるのかを観察する目的

で行いました。

 

具体的には、マウスの収容スペースが3840匹まで可能な、

高さ1.4mの側面を持つ2.7mの正方形の空間を4つに分割して部屋を作り、

マウスが自由に行き来できるようにしました。

(※この実験では収容スペースだけ限界があることに注意)

そこに各部屋8匹ずつオスとメスのネズミを放して行動の観察をスタートします。

 

結果から話すと、当然マウスの数は爆発的に増加して、

最大2200匹までになりました。

 

しかし、収容スペースは3840匹まで可能で空間には余裕があるのに、

意外にもそこから徐々にマウスの数は減っていき、最後は0匹に。

そして、この実験名はUNIVERSE25というように、

異なるスケールで25回実験を繰り返されましたが、すべて同じ結果で終了しました。

 

折角のユートピアで生活しており、食料、水、居住空間など

申し分なかった状況でスタートしましたが最終的に死滅です。

 

何が起こったのでしょう?

 

人間同様「格差社会が生まれた」

 

予想通り、マウスたちはねずみ算式に順調に繁殖を始めました。

最初は8匹だったマウスが315日ほど経過すると620匹まで増加。

しかし、そこから出生率は減少していき、

個体数増加の勢いは緩やかになっていきます。

 

やがてマウスの中に争いが始まり、

格差が見られるようになりました。

 

大人のマウスの数が80匹となると、

それ以上の数が増えると過密な生活環境となるため、

大人の雄マウス同士が闘いを始めました。

そして、生後6ヶ月を超えた2世や3世の雄マウスも権力闘争に参加し、

やがて半数以上が争いから離脱をしました。

 

結果、

権力闘争でオスの間で階層が生まれ、強いオスが統治する、

比較的人口密度の少ない快適な「富裕層の部屋」から、

多くのマウスが密集する「貧困層の部屋」まで、

部屋の密度にばらつきが生まれました。

 

 

また、本来のマウスであれば単独行動を好みます。

しかし、窮屈に暮らすマウスたちは、

一斉に餌を食べに行き、

同じ時間に眠るという集団行動をするようになりました。

 

1匹で餌を食べているマウスも、

その姿はどこか不安そうで、

やがて大勢で混み合っている餌場に向かうようになりました。

 

オスとメスの異常行動

 

マウスは本来縄張りを持っており、

他の個体とコミュニケーションをはかりながら、

規律ある生活をします。

 

しかし、

増加率が低下する頃から

次第に縄張りを持たない異常なマウスが出てきました。

この辺りから、

マウスの規律が乱れ始めていることが伺えます。

 

 

LGBT・ストーカー・ロリコン・引きこもり化するオスマウス

 

オスは格差社会が生まれてから、次の5つのタイプに分かれました。

 

普通に近いマウス:

  闘争で勝ちボスとなったマウスで、好戦的でなく守りに徹している。

 

・中ボスのマウス:

  普通に近いマウスと比べて地位が不安定で、

   すぐに他のマウスと争って、下克上されることが多い。

 

・愛に飢えたマウス:

  雄だろうと雌だろうと子供だろうと求愛行動をする浮名を流すタイプ。

  攻撃されても戦わない。

 

・ストーカーマウス:

  闘争せず、弱虫なのに動きは活発。愛に飢えたマウスよりもしつこく求愛する。

 

・引きこもりマウス:

  引きこもりのマウス。以下に補足。

 

このように、オス同士の闘争で勝てるマウスは、

比較的普通のマウスに近い性格をしていました。

しかし、

それ以外のオスに異常行動をするマウスが生まれました。

 

 

ストーカーマウスはメスの巣に勝手に入り込み交尾します。

 

そして、

愛に飢えたマウスは大人のメスだけでなく、

同性での交尾(LGBT)や子供の雌との交尾(ロリコン・児童虐待)といった

異常な求愛行動を見せました。

 

また、引きこもるマウスも出ました。

本来なら敬遠する床の中心部にジッとして、

積極的に他のマウスと関わることを避けて暮らします。

メスに関心を示すことなく交尾をせず、

食べることと寝ることしか考えていません。

 

食事も共用スペースに出てきて他のマウスと一緒に食事をするのではなく、

動き回るときは他のマウスが眠ってから。

そのため、他のマウスからも無視されて社会から孤立しています。
 


また、テリトリーをもたないメスも、

ふつう避けるはずの高いエリアに「引きこもり」状態となり、

子どもをつくることもなく暮らしました。

他のマウスに興味を示さなくなり、

関わりを避けて暮らすようになり、交配もしなくなりました。

 

この段階で、既に現在の世界情勢と変わりのない状態です。

 

この実験は1960年代の実験です。

 

60年余り経過していますが、

現代社会には、これらのネズミの生き方が反映されているとも

言える人々は幾らでもいます。

 

ここまで精神バランスを崩してしまった場合、

人間には医療での治療、

警察の介入などがある点で救われているだけでしょう。

ユートピアが無法地帯なっていったのです。

 

始まる滅亡のカウントダウン

 

560日目、個体数の増加は完全に停止。

600日目、死亡率が出生率を上回り、個体数が減少に転じ始めました。

若いマウス達は、交配や子育てや縄張り争いなどには関心を示さず、

ただ食事や身だしなみを整えることに時間を使いました。

その後、

若いマウス達は反社会的なギャングを形成し、

略奪などを繰り返すようになりました。

920日目に最後の妊娠が確認されたが、生まれませんでした。

そして、いよいよ1780日目には最後のオスが死亡。

滅亡は時間の問題となり、個体数が最大2200匹だったのが0匹となりました。

 

尚、

この実験は最初に説明した通り25回実施されましたが、25回とも滅亡しました。

 

 

 

マウスと同じように人類も滅亡するのか?

 

この実験について知ると、あまりにも現在の人類と似通っていると思います。

 

テクノロジーの向上、人種、考え方、世界には多くの民族が

生活しています。

貧富の差も、国内はもとより、世界では飢餓に苦しんでいる人も

多く存在します。

 

楽観視する意見が多くを占めますが、

ここまで、現代社会と同様な事態であると

私自身は、UNIVERSE25の実験は未来の我々だと

危惧してしまいます。

 

マウスが、

LGBT・ストーカー・ロリコン・引きこもり

ですよ。

 

マウス数の爆発で危機的状況な混乱があったとしても

マウスが・・・。

いいえ、マウスでも。と考えた方がいいでしょう。

 

人類もそうなる前に、個人として考えざるを得ません。

 

 

皆さんはどう思いますか?

 

 

 

 

 

では、本日はこの辺で失礼します。

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

心を和らげる相談室 HEART    代表     杉野 茂広

PAGE BACK

カレンダー

2022年09月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

アーカイブ

過去の記事

ページの先頭へ

メールで今すぐ相談する