2022年08月19日
人間とは どのような生き物なのか? Vol.2
他者の視線が気になるのは人として正常な反応
私達が他者の視線を気にするのは、
強い所属欲求を持つ人間の習性を考えると、
正常な反応である。
他者から嫌われると、
集団から疎外される危険性が高まり、
所属欲求が満たされない可能性が出てきます。
所属欲求が満たされなくなると、人は苦しみと向かい合うことになるので、
集団から疎外されないように努力します。
その努力が、他者評価(特に否定的な評価)に敏感になり、
他者の視線を過剰に気にする行動として現れるのです。
私達、人間は集団の中で生きたいと思う動物ですが、
現代社会は非情に孤立しやすい環境です。
集団で協力しあいながら生活しにくい環境は、
社会的動物である人間に、
孤独感を与えやすい環境といえます。
人間は集団への所属欲求を持っているため、
疎外されないように努力します。
少し話を脱線させよう。
ここまでを読んで頂いて「人は何処かに所属したいという欲求をもっている」
ことが、分かって頂けたと思いますが、
では、「イジメ」はどうであろう?
私が感じるのは、イジメ=疎外 の傾向が強い。
クラスメイト、同僚から無視される。
口もきいてもらえない。
まるで、所属欲求を遮断するかのような対応をとり、
イジメの標的を徹底的に疎外していく、今のイジメ問題に酷似しては
いないだろうか?
子供のイジメを例にとらせて頂くが、イジメる子供達も、
この所属欲求や他者評価を本能的に気付いたのか、
誰かの入れ知恵なのかはわからないが、
非常に的を得た
徹底的な「疎外の仕方を知っているのは何故だろう」
と、考えさせられる。
ここまで、綴ってきたことを把握しているかの様に思えてしかたがない。
どちらにせよ、イジメは良くないし、「疎外」という苦しみは孤独感を生む。
孤独感の先には、イジメから抜け出さない限り良くない結果しか思いつかない。
今のイジメ問題は
非情であり、的を心得た陰湿な手口であることを忘れてはいけません。
まとめ
所属欲求があるからこそ・・・・
◆過剰に人の目を気にする
◆マイナス評価に敏感になる
◆人の視線が怖くなる
他人の悪口を言ったり、自分を守るために嘘をつくなど、
一見卑怯に見える行動も人間の所属欲求が影響を与えている。
「弱さ」 「卑怯」 と捉えるだけでなく、自分を守りための行動の
ひとつの手段だということを理解してもらえれば、
今回のブログは成功かな・・・と、思い 幸いです。
では、本日はここで失礼します。
ありがとうございました。
心を和らげる相談室 HEART 代表 杉野 茂広
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