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自殺の予兆

2022年08月11日

自殺の予兆

 

 

厚生労働省は2001年に

「職場における自殺の予防と対応」

を出した。

 

2007年に改訂している。

 

 

この中で、「自殺予防の10箇条」を示し、

こうした状態が確認出来た場合は、

早急に専門医を受診させることを進めている。

 

1・うつ病の病状に気をつける

 

うつ病では、

「自分は役に立たない」

「生きていても他に迷惑をかけるだけだ」

といった自責的な気分になりやすく、

消えてしまいたい」

「死んだら楽になる」

といった 死への気持ちが病気の症状として出現する。

 

うつ病がよくなればこの症状は消えるので、

うつ病を早期発見し、治療をすることが自殺予防に繋がる。

 

 

2・原因不明の身体の不調が長引く

 

うつ病の初期には、精神状態の自覚はほとんどないのに、

頭痛・身体各部位の痛み・動悸・

胸部圧迫感・微熱・めまい

などの症状が続き、検査ではそうした症状を説明できる異常は

見付からないといった現象がよくみられる。

 

症状を緩和させる治療(対処療法)にも反応しない。

 

この場合でも、丁寧に聞いていくと、

睡眠障害や食欲の低下が確認出来たり、

 

疲れやすさ・集中力低下・億劫さ など、

うつ状態を推測させる症状が把握できることがある。

こうした特徴がみられる「うつ病」は、

精神症状が身体症状でマスクされているという意味で

「仮面うつ病」と呼ばれる。

 

 

3・酒量が増す

 

気分の落ち込みは、アルコールによって一時的に軽減されるため、

アルコールを飲んで嫌な気分を紛らわすといった行動が起こりやすい。

また、

就寝障害がある場合には、寝つきをよくするために

アルコールを飲むこともよく起こる。

しかし、

アルコールは熟睡を妨げること、うつ状態そのものを悪化させる

ことが解かっている。

 

 

4・安全や健康が保てない

 

酒の上でのトラブルが増える、勤怠上の問題が増えるなど

日常生活面での安全が保てなくなる。

 

また、

糖尿病・高血圧などの治療を積極的に受け、

コントロールがうまくいっていた人が、これといった理由もなく

治療を中断する、腎不全で透析を受けていた人がやめてしまうなど、

それが自分の命にかかわることがわかっているような問題行動を起こす。

と、いったことを指している。

 

 

5・仕事の府負担が急に増える、大きな失敗をする、職を失う。

 

仕事に関しては、量の問題だけでなく、質がその人の資質や経験など

からして過重になっていないかを考える必要がある。

管理監督者との人間関係も大きく影響する。

職場や家庭でサポートがない状態で

仕事の負担が急に増えることのリスクは大きい。

 

 

6・職場や家庭でサポートが得られない

 

 

7・本人にとって価値あるものを失う

 

「喪失体験」は、うつ状態を引き起こすことが

知られている最もポピュラーな出来事である。

 

 

8・重症の身体の病気にかかる

 

脳卒中や心筋梗塞は身体にとって大きなストレスであり、

ストレス反応としての うつ状態が起こりやすい。

後遺症が残った場合には、ADL(日常生活動作)の低下に対する

心理的な反応も生じる。

 

また、

膵臓がんは、うつ状態を伴いやすいガンとしてよく知られている。

 

 

9・自殺を口にする

 

自殺は突然起こるようにみえるが、自殺に至る過程で死にたいという

気持ちを誰かに漏らしているとされている。

それは、

助けを求める静かな叫びだと考えられているのである。

 

自殺を口にされると、それを聞いた人は初めは驚き、

どうしたらいいのかと迷ったり、悩んだりする。

 

確かに、死にたいと言った人が必ず死ぬわけではない。

それが繰り返されると、「またか」といった反応になる。

それが一般化され、

「死にたい」という言葉は、いずれの場合でも、

本人の思考が袋小路に入っていることを示すもので、

本人とすれば助けを求めていることには変わりはない。

 

 

10・自殺未遂に及ぶ

 

一般に、

リストカットや向精神薬を多量に飲むといった行動だけでは死に至る確率は高くないが、

死にたいという気持ちが行動にうつされたことは、大きな変化だと捉える必要がある。

衝動性の自殺行動が起こりやすくなっていると考えられるからである。

自殺未遂者は自殺者になる危険性が高い。

専門医による対応が必須である。

 

 

 

引用ではないがこの様な事案が、厚生労働省より2001年に出た

2007年には改訂されているが内容はほとんど変わってはいない。

 

しかし、お粗末な事に、この様な基本的な考えを未だ理解していない

職場や、世の中は多く存在する。

 

事なかれ主義が先行しているのか、見て見ぬふりをしているのか?

どちらでもなく、この様な「面倒に巻き込まれたくない」というのが、

本音ではないかと思います。

 

2021年の自殺者数が2万830人となったことが2021年1月21日、

警察庁の自殺統計(速報値)に基づく厚生労働省の発表で分かった。

2年ぶりの減少。

新型コロナウイルスの国内流行などが影響して

09年以来の増加となった20年の確定値と比べ、251人減った。

ただ、コロナ禍前の19年と比べると661人増えた。

 

 

どのような理由にせよ、自殺者が存在するという事は、

それだけ悩み果て、疲弊し、死を選択したという事実は変わらない

のである。

 

誰かに、打ち明けていたら解決する問題もあったかもしれない。

また、

本人以外の誰かが気付いていれば、命を絶たなくてよかったかも知れない。

 

 

 

 

 

 

 

今日は、この辺で失礼します。

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

心を和らげる相談室 HEART    代表  杉野 茂広

 

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