2022年08月08日
コロナ影響か自殺11年ぶり増 、女性や若者が増加!
警察庁と厚生労働省が発表した2020年の自殺者数(確定値)は、
リーマン・ショック後の09年以来、11年ぶりに増加した。
女性や若年層の自殺が増えている。
新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、
経済的な苦境に追い込まれたり、孤立に陥ったりする人が増えているとみられる。
警察庁と厚労省が発表した20年の自殺者数は前年比912人増(4.5%増)の
2万1081人と、11年ぶりに増加に転じた。
男性は1万4055人と11年連続で減少したのに対し、
女性は7026人と2年ぶりに増加に転じた。
年代別では、40代が3568人(前年比142人増)と最も多く、
中高年層の割合が高かった。
50、60代が減少したほかは増加し、
特に20代が404人増(19.1%増)の2521人と、
最も増加率が高かった。
「経済・生活問題」は3216人で5.3%減ったが、30代以下は増加。
20代は男女ともに増え、22.3%増の計417人と2年ぶりに増加。
30代では女性がほぼ倍増の67人となった。
「コロナの影響による雇用環境の悪化が自殺の増加に影響した可能性がある」
とみる。
「コロナで職を失った」「パート先を解雇された」など、
非正規雇用の若い女性からの相談が目立つという。
20年はコロナ禍で日常生活が一変した。
政府は、他人との接点が少なくなって孤独を感じたり、社会的、経済的に
孤立したりする人が増えたことが自殺者増の要因の一つになっているとみて
対策強化に乗り出している。
若年層になじみ深いソーシャルメディアの活用やNPOとの連携なども模索する。
自殺者数は03年の3万4427人をピークに、減少基調が続いてきた。
06年の自殺対策基本法の制定などで対策が
進んだことに加え、景気回復も背景に過去10年で自殺者数は3割減少した。
年代別にみると、過去10年で
60代は49.6%減、
50代は36.3%減、
30代は41.4%減となったが、
20代の減少幅は23.7%と他の年代より小さい。
10代は25%増えている。
「若い世代の対策は手薄だった面がある。まずは丁寧な実態調査が必要」
と指摘せざるを得ない。
自殺者数を要因別にみると、
最も多かったのが心身の病などによる「健康問題」で、
前年比334人増(3.4%増)の1万195人だった。
月別では、上半期は緊急事態宣言下の4月が同307人減(16.9%減)、
5月が同262人減(14.1%減)となるなど、前年より少ない水準で推移した。
下半期に一転して各月で前年を上回ったことが、
通年で11年ぶりの増加につながった。
特に10月が同691人増(44.9%増)の2230人と年間を通じて最も多かった。
夏から秋にかけて俳優ら著名人の自殺が相次いだことが影響した可能性がある。
”コロナ禍が長期化するなか、潜在的に自殺リスクを抱えながらも踏みとどまってきた人たちに自殺報道が影響した” と考える。
以下に相談窓口を記載しました。
悩みのある方は、どうぞ使ってください。
注)ナビダイヤルもあるので注意してください。
■相談窓口
・日本いのちの電話連盟
電話0570・783・556(午前10時~午後10時)
https://www.inochinodenwa.org/
・厚生労働省「こころの健康相談統一ダイヤル」やSNS相談
電話0570・064・556(対応時間は自治体により異なる)
https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/
・東京自殺防止センター(NPO法人国際ビフレンダーズ)
電話03・5286・9090(午後8時~午前2時半)
https://www.befrienders-jpn.org/
・よりそいホットライン
電話0120・279・338(24時間対応。岩手、宮城、福島3県は末尾3桁が226)
https://www.since2011.net/yorisoi/
今回はここまでです。
コロナの終息には、先が見えない状態ですが、
心身共に、健康でいるよう心がけましょう。
それでは、失礼します。
心を和らげる相談室 代表 杉野 茂広
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