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知らぬ間に進行するアルコール依存症

2022年03月19日

知らぬ間に進行するアルコール依存症

 

コロナ禍で依存症に陥るきっかけは様々です

 

失業のストレスから飲酒量が増え、記憶が飛ぶようになった女性。

 

飲み会に行けないストレスから暴飲に走り、警察に保護された中年男性…。

 

コロナ禍が長引く中、飲酒量が増えたという人が続出している。

 

 

コロナ禍のアルコール依存 以前はあまり飲まなかったのに…

コロナ禍のアルコール依存症。取材で目立ったのが、

これまであまり飲まなかった人が依存症に陥るという実態です。

旅行会社で添乗員をしている女性。コロナの影響で、この1年仕事が全くなく、自宅待機が続いています。

以前は休日の前夜だけ飲酒していましたが、しだいに量が増え、毎日飲んでしまうように。

 

 

国内ツアー添乗員
「大体(ビールを毎日)12本は買ってくるんですよ。きょうはこれでやめようって思ってるんですけど。

    飲んじゃったら、また飲みたくなって、コンビニ行って6本くらいプラスで買って、それも全部結局飲んじゃう。

   1週間分の(ゴミを)見て、『うわー』って思いますよね。ごっそり持ってくるお宅多いんですけど、

   その中で比べても、うちは群を抜いて多いかな。(飲むのは)私1人、ほとんど1人分なのに」

 

 

国内ツアー添乗員
「やっぱり働けなくなる、仕事なくなることが不安じゃないですか。酔っ払ってる時は、そういう不安を忘れられますよね。

   酔いがさめたら何も状況変わってないんですけど、飲んでるときだけ現実忘れられるっていうか」

 

 

アプリ会社 経営
「前は社員と食事行ったりしてたんですけど、そういう場もなくなってしまって。緊急事態宣言が出ちゃうと、飲食店もやってない。

   結果的に平日ストレス発散するのは、(1人で)お酒を飲むぐらいしかない」

1人忙しく働き、夜遅く帰宅する日々。

飲まないと眠れないため、

毎晩900ミリリットルの焼酎をストレートで1瓶空けるようになりました。

そんなある日。感染状況が落ち着いていたため、久しぶりに1人で飲みに行った男性。ところが…。

アプリ会社 経営
「大塚で飲んでたはずなんですけど、なぜか気がつくと高田馬場の警察署に保護されてまして。

飲み過ぎて、記憶がなくなって、ブラックアウトして。

さすがにワケがわからなくて、パニックになりましたけど」

その後も記憶を失う頻度が増え、

肝機能障害の指標γ(ガンマ)GTPも基準値をはるかに超えた570に。

クリニックで、アルコール依存症と診断されました。

アプリ会社 経営
「(依存症というと)手が震えてるみたいな、そういうイメージがあったんですけど、

  肉体的な離脱症状が起こらなくても、もう精神的に依存してたり、飲まずにいられない状態になってることが、

  もうアルコール依存症なので。意外でしたね。従来の認識と違ってますね」

長引く自粛生活で断たれた、社会とのつながり。その不安やストレスから、知らないうちに飲み過ぎてしまうと専門医は分析します。

 

                            

「かつては通勤でオンオフの切り替えが出来ていたが、コロナでリモートワークが増えたために合間に飲酒するようになってしまった」

 

「緊急事態宣言で飲みに行くことが出来なくなり、ストレス発散のため自宅での飲酒量が増えた。」

さらには「コロナで仕事が無くなり、酒量が増えた」

 

「断酒会に通って依存症を治療していたが、コロナで断酒会が開けなくなり、再び大量飲酒してしまった」という人も存在する。

 中でも目立ったのが、

「アルコール依存症といえば、“手が震える”などの離脱症状が出るイメージの誤認。

 自分は仕事も出来ているし、依存症ではないと考えていた」

との発言でした。

しかし実際には、毎日のお酒がやめられなかったり、なかなか酔えなくて飲酒量が増えていく、

また記憶が飛ぶ“ブラックアウト”などの症状がある人は依存症の入り口に立っていると考えられます。

 

 

 また、イギリスでは、アルコール関連死がコロナ前と比べて19.6%増えているとの報告もあります。

これまでの研究で、「強いストレスに直面すると、依存症に陥る人が増える」ことも分かっており、

WHOは昨年3月、「新型コロナウイルス感染拡大状況における依存のリスクについての注意喚起文書」を発表しています。

 

                             NHK クローズアップ現代 より引用

 

 

 

これまで多くの人の意見を「引用」させて頂いた。

 

結論から言える事は、全て

「不安・ストレス・環境の変化・時間のもてあまし・孤独」

これらの要因が絡んでいる事である。

 

そして、その多くの方が。

先ず「言い訳から言葉を始めている」という点では一致している。

 

コロナ禍で不安になっているのは、

「さも自分だけの様に」・・・

 

コロナ禍で不安であったのは、あなただけですか?

と問いたい

 

皆、一様に「不安・ストレス・環境の変化・時間のもてあまし・孤独」は

同様であるはずであるが、

何故アルコール依存症になってしまった方と、

お酒好きでも、ならなかった人との二極化ができるのか?

 

私の意見は、以下である。

 

 

アルコール依存症にならなかった人は、自己コントロールが出来た人。

自己コントロールが、出来なかった人が

「アルコール依存症に罹患しているものと考える」

 

しかし、私も「元 アルコール依存症者である以上、罹患してしまった方々の気持ちは

痛いくらい理解出来る」

 

恐らくは、コロナ禍で罹患した人は、この先どの様な場面や展開になっていたとしても、

遅かれ早かれ、

「アルコール依存症者になってしまう資質を持った人であったと考える」

 

少し酷い言い方になるが、

その人が、若者ならば「早期にアルコール依存症になってラッキーである」

なぜなら、お酒を断てば

 ”考え方も柔軟であるし、まだまだ将来への可能性がある”

慌てることなく、ゆっくり一歩づつ確実に断酒の道を歩んで行けばいいのである。

 

 

一方で、40代、50代以降は、厄介で

非情にアルコール依存症に絶望的で

 ”好きな、酒を飲んで死ねたら本望”

と嘯く人が多いのである。

 

 

本当は、

立ち直りたいのが本心であるのに、本心とは裏腹に豪語する人を多く見てきた。

 

 

そんな人に限って、どうしようもなくなった時に

「初めて本心を語られる場面が多い」

のが現状である。

 

引用させて頂いたコメントでも見て取れるように

「切っ掛けと、現状」しか記載されていない。

 

「これから、どの様にお酒と向き合っていくか?」

が一番大切だというのに・・・。

 

いずれにせよ、罹患してしまった時点で治療に専念するしかないのであるが、

一度、中毒となっている以上、

簡単には断酒できないアリ地獄の様な

生活が待ち構えている事は、

肝に銘じていてほしいです。

 

 

そのアリ地獄から抜け出すことが出来るか、奈落の底まで落ちるかは

当事者次第です。

 

ですが、

薬物療法や、カウンセリング・断酒会を有効に使って

「お酒とのモヤモヤを上手く誤魔化して断酒を進めていく」のも一つの手段です。

手段を選ばず、通常の生活に戻れることを切に願っています。

 

では、本日はこの辺で失礼します。

多くの「いいね」、フォローありがとうございます。

非情に励みになっております。

この様に、毎日1ブログづつでもUP出来るのは皆様のお陰です。

本当に感謝しております。

 

 

 

 

 

心を和らげる相談室 HEART  代表  杉野 茂広

 

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