怒りの優位性 | 三重県でアルコール依存症をはじめとした悩み相談を受け付けております

マジギレして「怒ると怖い」とおもわせろ！

 

普段の生活でも「父親・大黒柱・家長」として、有効な手法です。

 

 

 

例として、あなたが「ある企業の役職者」と仮定しよう。

 

上司としては、

「会社で部下に嫌われることだけは避けたいところ」

ましてや、

「馬鹿にされたり、なめられたら目もあてられない」

 

上司と部下という関係は、

學校で言う、

教師と生徒の関係と同じ部類に属する。

 

少しでもナメられてしまうと、

その評価を挽回するのは、

かなり難しくなるものである。

 

当然ながら、

いつも怒鳴ってばかりのカミナリ親父というのも嫌われてしまい、

部下はついてこなくなる。

 

もしも、この様な上司に、ついていく者が居れば

私であれば、その人を「太鼓持ち　と揶揄するであろう」

 

 

 

太鼓持ちとは

 人にへつらって気に入られようとする者。

「あいつは社長の太鼓持ちだ」　と使います。

 

 

 

 

そうなると、

「普段は優しいけれど、怒らせると怖い」

というスタンスが望ましいだろう。

 

 

 

 

 

アムステルダム大学の心理学者：ゲアベン・ヴァンクリフ　は、

携帯電話の「売り手」と「買い手」に分かれて

価格や保証期間などを交渉してもらう実験を行った。

 

この時、「買い手役を演じるのはサクラの被験者」で、

彼らには「怒る人」と「怒らない人」とを演じてもらった。

 

その結果、

怒る演技を取り入れたほうがずっと交渉を有利に進められることがわかった。

 

つまり、

一度くらいは部下の前でキレておくのも、

優位な関係を作るうえで有効な手段であると言える。

 

 

 

怒り慣れていない人には難しく感じるかもしれないが、

滅多に怒らない人が急に怒り出すのだから、その効果は絶大である。

 

どんなに小さなことでも、大げさにキレて見せるといいだろう。

 

部下にいい顔をしようとするあまり、

怒ることをせずにいると、部下を図に乗らせることになり、

結局、上司である　「あなた」の評価が下がってしまうのである。

 

 

 

 

部下の抑止力を働かせるために

「怒らせると怖い」というスタンスを実践してみることを勧めます。

 

 

 

 

 

優しいだけじゃダメ、

キレる上司に部下は従う。

ことを覚えておきましょう。

 

 

 

 

これは、本当に効き目のある手法です。

例えば・・・実例ですが・・・

 

私事ながら、前職は郵便外務員でしたが、（役職なし）

「年末になると、年賀の為にアルバイトを雇います」

 

 

 

 

アルバイトの方々も慣れてくると私語が増え、ミスも目立ち始めます。

 

 

 

 

そんな時、「怖い人役」をしていました。

 

当然、アルバイトを叱るのではなく、

 

現場で大声で

「○○！　ちょっと、来い！　　何、やってんの？　ミスしてばかり・・・・

　お前が、アルバイトに見本を見せないから、アルバイトのミスも増えて来ている」

と、アルバイトの目の前で○○君を指導するのですが、

○○君には、反抗してくる様にお願いしてあります。

（事前打ち合わせは○○君としてあります。）

そして、口論にまで発展させて、「チョット来い！」と胸ぐらを掴んで部屋を出ます。

部屋を出たら、休憩室でコーヒーを飲みながら聞こえるように

「大声で口論を再び始めます」　その後、「分かったか！」と大声で怒ったふりをして

入室。

 

そうする事によって、

アルバイトの方々の私語もピッタリ止まり、引き締まった態勢で仕事をしてくれます。

 

正に、この内容と同じですね。

 

直接的には、怒らないが、「あ～、アルバイトさん達、ダレて来てるなぁ」と感じた時に

「この行い」をすることによって場の雰囲気が引き締まり、効果が上がるのです。

 

 

・・・・欠点は、私がいつも「怒る役」でしたから、

「相当、怖い人」と思われているでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

今回は「怒りの優位性」と、その具体例でした。

この手法は、誰から教えてもらった訳でもなく、自然と考え付きました。

しかし、アムステルダム大学の心理学者：ゲアベン・ヴァンクリフ　氏は、

既に理論づけされていたのですね。

 

では、今日はこの辺で・・・。

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

心を和らげる相談室　BLACK　HEART　　　代表　　　杉野　茂広