パニック発作の原因はパニック障害だけではない | 三重県でアルコール依存症をはじめとした悩み相談を受け付けております

ブログ

  1. 三重でアルコール依存症の相談をするなら【心を和らげる相談室 HEART】トップ
  2. ブログ
  3. パニック発作の原因はパニック障害だけではない

パニック発作の原因はパニック障害だけではない

2022年03月14日

パニック障害

ストレス性の不安症や神経症、あるいは心の病気とも違います。

最近の研究などから、パニック障害の原因は、

脳内神経伝達物質(脳内ホルモン)のバランスの乱れであることがわかってきています。

とくにセロトニンとノルアドレナリンが関係していると考えられています。

 

しかしながら、心療内科や、精神科ではいまだに「不安症・不安障害」を疑っている事も事実であり、

全ての原因が脳内神経伝達物質であると言うには異論が残る。

 

今回は、「不安症・不安障害」を軸としたことを話していきたいと思います。

 

パニック発作は、パニック障害の主要な症状である事には間違いはありませんが、

実は、パニック障害以外でも、

広場恐怖症や限局性恐怖症社交不安障害など

のあらゆる不安障害・不安症で、パニック発作は起きうるのです。

 

 

また、

うつ病や抑うつ障害群等でもパニック発作は出現することもあり、

パニック発作を及ぼす

メンタル疾患は非常に多くの病気に及びます。

 

 

 

 

例をあげるなら・・・

 広場恐怖症に起因する「パニック障害」

 社交不安障害に起因する「パニック障害」

と、起因する病症名を具体的に記載しておくことも重要になります。

 

 

そのため、

あらゆるメンタル疾患において、パニック発作の有無を確認することが必要であるとされています。

 

パニック発作の基準とは

「パニック発作」はどのような症状を指すのか。

 

パニック発作には、基準があります。

 

以下にパニック発作の基準をまとめました。

 

パニック発作は恐怖や不快感が突然高まり、数分以内にピークに達し、

これらの13の基準のうち、4つ以上該当すると「パニック発作」と呼ばれ、

3つ以下しか基準に該当しない場合には「症状限定性発作」と呼ばれます。

 

DMS-5より

 

①  :動悸や心悸亢進、または心拍数の増加や、心臓のドキドキ

 

②  :発汗、冷や汗、大量の汗

 

③  :身震いまたは震え

 

④  :息切れ感または息苦しさ、呼吸困難感

 

⑤  :窒息感、のどの詰まる感じ、息が吸えない・吐けない

 

⑥  :胸痛または胸部の不快感、違和感

 

⑦  :吐き気または腹部の不快感、違和感

 

⑧  :めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ、

    失神しそうな感じ

 

⑨  :寒気または熱感

 

⑩  ;異常感覚(感覚麻痺またはうずき感、そわそわ敏感になる感じ)

 

⑪  :現実感消失(現実ではない感じ)または離人感(自分自身から離脱している感じ)

 

⑫  :抑制力を失うまたは”どうかなってしまう”ことに対する恐怖

 

⑬ :死ぬことに対する恐怖

 

パニック発作は合併している精神疾患への影響がとても強い

上記のパニック発作の症状基準は、身体症状や精神症状が含まれており、

このような症状が恐怖や不快感・不安感情と共に、

数分の内にピークに達し、多くは30分以内に消失することが多いが、

最長で1時間ちかく継続的に発作が続く場合もある。

 

このようなパニック発作への恐怖感は発作を繰り返すたびに更に強く、

合併している精神疾患への影響をより高めます。

 

 

パニック発作の治療法とはであり

パニック発作が繰り返されたり、重篤な発作時には、

ベンゾジアゼピン系などの抗不安薬を頓服で持つことは有効

本人の安心感にも繋がります。

 

 

パニック障害ばかりでなく、

同時に、パニック発作を誘発している精神疾患の治療がとても大切です。

 

 

この様に、多くのパニック障害は「なんらかの精神疾患」と結びつく場合が多いのです。

 

例えば、外出する前に、何度も施錠を確認しても、不安であったり、

過度になると、一旦は外出したものの再確認の為に家に戻って施錠を確認する

ことを繰り返す人もいます。

これは、強迫性障害と併発している場合が濃厚となります。

 

強迫性障害
一度頭に浮かんでしまうと払いのけられない考え(強迫観念)や行為(強迫行為)
症状:  手洗い(何度も手を洗う)

        誰かに危害を加えたかもしれない不安

        スイッチや鍵などの確認行為

 

このように、パニック障害は何らかの精神疾患を併発している可能性が大きい病症です。

あなたの来院する病院のDrが、どこまで細かく質問するかは分かりませんが、

出来るだけ

「自分からアピールしていく方が無難なのかも知れません」

 

 

では、本日はこの辺で失礼します。

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

心を和らげる相談室 HEART   代表   杉野 茂広

PAGE BACK

ページの先頭へ

メールで今すぐ相談する