傾聴におけるカウンセラーの基本的態度 | 三重県でアルコール依存症をはじめとした悩み相談を受け付けております

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傾聴におけるカウンセラーの基本的態度

2022年02月08日

こんばんは、HEARTです。

 

カウンセラーの基本的態度

カウンセラーの基本的態度として3つの条件があげられる。

これは、カウンセリング場面でのカウンセラーの体験の特質を

述べたもので、このような体験の程度に応じてクライアントの

人間的成長が促されると考えらている。

 

自己一致、一致

カウンセラーがうわべを飾ったり、見せかけの態度で無く、

ありのままの自分であるとき、クライアントとの真の援助関係が成り立つ。

 

言い換えれば、自分の内面の体験に気付き、それをありのままに受け止め、

自分の意識を否定したり、歪曲しないでいられること。

 

そういう状態は誠実であり、純粋であるということができる。

また、

透明であるともいう。

これは、クライアントから見て、見透かされる、隠し立てのないあり方のこと。

 

 

 

無条件の肯定的配慮、受容

相手をそのまま受け入れること。

どんな相手であっても、あるいは その人の考え方や行動が容認できなくても、

選択したり、評価することなく、非所有的(カウンセラー側の条件をつけない)に

受け入れること。

また、

クライアントのあらゆる側面(肯定的な面・否定的な面)について、

取捨選択することなく大切な意味を持つものとして積極的に関心を向ける

(無条件の積極的関心)という意味もある。

配慮には、注意・尊敬・尊重・心配りなどの意味がある。

受容と言う態度の奥には、クライアントを一個の人間として、

心から大切にし、尊重するという人間観がある。

 

 

 

共感的理解

カウンセラーはクライアントが感じているように感じ、

考えているように考え、

イメージしている様にイメージしようと努める

共感的理解とは、

クライアントの主観的な見方・感じ方・考え方を、

その人のように見たり、感じたり、考えたりすることである。

 

共感的理解について、クライアントの私的な世界をあたかも自分自身のもの

であるかのように感じ取り、

しかも、

この「あたかも・・・・のように」という性格を失わないことが大切である。

 

この世界は、

あくまでもクライアントのものであってカウンセラー自身のものではない。

言い換えれば、カウンセラー自身の経験を相手のそれであるかの如く、

思い誤らないことが大切である。

 

ときには、全く相手と同様な態度となるが、

また、必要なときには、カウンセラー自身に戻れることが、

共感的理解の重要なところである。

 

共感的理解のもうひとつの重要な部分

カウンセラーが、その理解しつつあることを、

クライアントに伝え返していくことである。

 

カウンセラーが感じ取った様々な意味を、ふたたびクライアントに伝えていくこと。

それは、自分の理解とクライアントとの間にズレがないかを確かめながら、

共に歩いていこうとする姿勢である。”

 

 

以上が、傾聴におけるカウンセラーの基本的態度だが、

 

マニュアル通りに進むはずなどないのである。

 

「共に考える」の中には、「どうすれば、今の状況・状態から抜け出すか?」を

クライアントのペースで「一緒に考えましょう」 と、いうのが

カウンセリングの考え方です。

 

誤解されている方々は、大勢います。

 

 

「どうしたらいいですか?」と、直球を投げてくる方々も多いです。

 

 

そんな時は、カウンセリング前に説明をして、署名、押印をお願いしてあるので

回避は可能ですが、

「すみません、ここは、私とあなたで最善の策を考える場と先程の用紙にも

  記載させていただいています、なので、私の方から指示を出す事は稀です」

と、説明しています。

 

 

 

解るんですよ!

 

 

 

 

良く、解ってます。

 

 

 

「一刻も早く、辛い状況を何とかしたい」と言う気持ち!

 

 

私なりの「答えも持っています」

 

 

 

 

でも、クライアントさん自身が、気付いてくれないと意識改革出来ません。

 

 

 

 

 

私が、こうしたらどうですか?  とは言いませんが、

仮に、言ったとしましょう。

 

 

 

 

でも、それは、私の意見の押し付けであり、

クライアントさんは望んでいないかも知れません。

 

 

 

そして、また同じ悩みを抱える様になった場合、私のミスリードになります。

 

 

 

そもそも、

カウンセリングは、「独りで考えるには、無理がある、限界である」などの

場面・場合に一緒に考える場 と、して利用すると言う事を

御理解願います。

 

 

以前、書き込みましたが、私は元アルコール依存症者です。

 

 

 

 

その際、会社命令で「臨床心理士さん」のカウンセリングを、

何度か受けました。

 

 

 

 

 

やはり、「助けてくれる」・「答えをくれる」

 

という考え方が先行してしまった経験があります。

 

 

 

 

 

その時の臨床心理士さんは、

「どうして?」

「なぜ?」

この2つの質問しかしませんでしたね。

 

 

 

 

 

当時は、私も若かったので、「なんじゃコイツ!?」

 

 

 

 

答えも、案も出さない。

 

 

 

 

 

 

今、思うとそれは、それで その人のアプローチの仕方だったのかも・・・。

 

 

でも、やっぱり根本には、

「コイツ、机の上で勉強しただけやねーか!」

「酒で悩んでる奴の気持ちが解かるはずがない!」

と、十何万くらい、捨てた気分でした。

 

 

 

 

アプローチの仕方次第で、人は心を閉ざしたり、開いたりします。

 

 

 

 

 

 

こちらが、偉そうに言うこともありませんが、

臨床心理士って、「人に寄り添う」って事しないのかぁ~

偉そうにしやがって!

 

 

 

 

その人が、私の反面教師ですね。

 

 

 

 

 

 

今夜も、お付き合いくださりありがとうございました。

「いいね」・フォローしてくれている方々、感謝の念しかありません。

物凄く、励みになっています、ありがとうございます。

 

 

では、今夜はこの辺で・・・・GOOD NIGHT

 

 

 

 

心を和らげる相談室  HEART    代表   杉野 茂広

 

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