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24人もの人格を持つ ビリー・ミリガン

2022年02月01日

 

 

 

本名:ウィリアム・スタンリー・モリスン

 

別名:ウィリアム・スタンリー・ミリガン

 

アメリカ合衆国生まれの男性

強盗強姦事件で逮捕・起訴されたが、

ビリーの弁護士は解離性同一症を患っていると主張、

裁判で解離性同一症と事件の関わりにおいて注目され、有名になった。

 

ビリーは、1977年に、オハイオ州立大学キャンパス内にて、

3人の女性に対する連続強姦および、強盗の容疑で逮捕された。

裁判の計画を進める中、弁護士との打ち合わせの際に自分はビリーではなく、

ビリーは今眠っていると証言する。

ビリーの担当弁護士となったジュディ・スティーヴンスンは不信を持ち、

接見を通して彼の異常性に気付く。裁判を受けられる能力に疑問を持ったジュディは、検事や精神科医などを呼ぶ。

 

この件は、現在NETFLIXでも放送しているので、

ネタバレになるので記述しないで置きます。

 

解離性同一症で、当初、10人の人格を持つと判断されたビリーだが、

アセンズ精神衛生センタ ーで

Drデイヴィッド・コールの前で初めて姿をあらわしたのが、

13人の『好ましくない者たち』。普段はアーサーによって押さえ込まれているため

ほとんど出て来る事はないが、

不安定な時期があった際だけはアーサーやレイゲンから逃れて

人格として表に出てしまう者がまだ潜んでいた。

 

今回は、その24人の特徴などを記載して終わりたいと思います。

 

最初の10人

裁判当時、精神科医、弁護士、警察、メディアに知られていた人格

 

ウィリアム・スタンリー・ミリガン (「ビリー」)

26歳:男:本来の人格若しくは「核」となる人格

茶色の髪で青い目。 他の人格の存在を知らない。

知らぬ間に時が経っている事に苦しめられ、それを苦に飛び降り自殺を図った。

だが(レイゲンが止めたため)生きていることにより精神不安定に陥る。

捕まった後に監獄で手違いにより何度か現れた際には自殺未遂を引き起こしている。

他人格達からは口々に「ビリーは目覚めたら自殺するから起こしてはいけない」と言われている。

義父が原因で極度の男性恐怖症(レイゲンにより発覚、見ることすら出来ないほどに恐怖心を抱いている)。

医師などを見ると「父さんに殺されちゃうよ!」と錯乱してしまう。

統合人格 Teacher(後述)によれば、ビリー自身も生まれた人格の一つ。

虐待された記憶の管理者であるらしい。

Teacher 誕生後は「ビリーU」(分裂したビリー)と呼ばれることになる。

 

 

アーサー

22歳 :男  金縁眼鏡をかけている。

他の人格たち全員の存在を最初に発見した人格。

イギリス人。 イギリスのアクセントで話す。

流暢なアラビア語を読み書きでき

独学で物理学と化学を学び、医学書を研究している。

人当たりが良く知識もあるが、自らスポットに立とうとはしない。

徹底的な保守派で自分を資本主義者だとみなしているが、無神論者と公言している。

危険の無い場所では彼が人格たちのリーダーとなる。

知的な話しぶりと真似して話せる物ではない上流階級イギリス訛りによって半信半疑で

あった判事らに解離性同一症者であることを確信させた重要な人物の一人。

合理主義者で感情の起伏が薄くかなり頭脳明晰ではあるが、

IQテストを「失礼だ」と拒否している。

両手の指先同士を合わせる癖がある。

 

 

レイゲン・ヴァダスコヴィニチ

23歳:男:憎悪の管理者。

名前は "Rage Again" (再度の憎悪)からとられた。ユーゴスラヴィア人。

本人によると、

たくましい腕を持ち、髪は黒、垂れさがった口ひげを生やしている。

色覚異常であり、スケッチは白黒で行う。

ビリーが自殺しようとしたのを止めたのは彼である。

銃と弾薬の権威で、空手の達人、運動神経がズバ抜けてよく、

途方もない怪力の持ち主でアドレナリンの分泌を操ることが可能。

アーサーと対をなす人格で、

刑務所を含め危険な場所では彼が人格たちのリーダーとなる。

そのため街のならず者たちとの交流も深く、

状況によっては暴力による解決を認めている。

スラブ訛りの強い英語を話す。

セルビア・クロアチア語を読み書き話すことが出来る。

共産主義者だがアーサー同様に無神論者。

他の人格たちの保護者的存在であり、一般に女性と子供を守る。

 

 

アレン

18歳:男

:愛想が良い性格で、口先がうまく外部の人間との交渉を担当する。

本人によると身長はビリーと同じだが、体重は少ない(165ポンド)。

髪を右側で分けている。 唯一煙草を吸い、右利き。

不可知論者で「この世で人生を最大限に楽しむ」という態度をとっている。

ドラムを叩いたり、肖像画を描く。

ビリーの母と親密。

 

 

トミー

16歳:男:喧嘩っ早い縄抜けの名人。

ビリーが義父から虐待を受け、縄で縛られた際に誕生した人格。

本人によると、髪はマディ・ブロンドで目はアンバー・ブラウン。

風景画を描き、電気の知識に長けている。

サキソフォンを吹く。

 

 

ダニー

14歳:男:いつも怯えている内気な少年。

本人によると、肩までの金髪に青い目で、小柄で痩せている。

義父から自分の墓を掘らされ、

生き埋めにされた経験のせいで屋外を恐れている。 

静物画が得意。

 

 

デイヴィッド

8歳:男:苦痛の管理者。

他の人格が受けた苦痛を負う役で何もわからずただ泣く。

他の人格から愛されている。

きわめて過敏で知覚力が鋭いが、集中期間が短い。

アレンの書いた絵ではおかっぱ頭の幼い少年の姿。

本人によると、暗赤色がかった茶色の髪、青い目。身体は小さい。

 

 

クリスティーン

3歳:女:イギリス人の少女。

肩までの金髪、青い目をしているらしい。

隅の子供。由来は学校で隅に立たされるので、そう呼ばれるようになった。

失読症だが読むことも活字体で書くこともできる。

ビリーの中で最初に誕生した人格

(実父がビリーの目の前で自殺未遂をした際に誕生)。

花や 蝶の絵を描いて色を塗るのを好む。

 

 

クリストファー

13歳:男:クリスティーンの兄。

髪はクリスティーンに似た茶色っぽい金髪だが、前髪は 彼のほうが短い。

従順だが不安を抱えている。

コックニー訛りがある。ハーモニカを吹く。

 

 

アダラナ

19歳:女::孤独で内向的。

本人によると、長い黒髪が筋になって垂れている。

眼振があり、

茶色の目がときどき左右に動くので「踊る目」を持っていると言われる。

レズビアン。詩を書く。

花屋でアルバイトをした事がある。

強姦事件に関与したため後にスポットを追われる。

他人格をスポットから外す力があるという。

他の人格のために家事を行っている。

 

 

 

教師

26歳:男

裁判で無罪が確定した後、アセンズ精神衛生センターの治療によって誕生した統合人格。

聡明で、感受性が強く、すばらしいユーモアがある人物で

「わたしはひとつに統合されたビリーです」と言い、

ほかの人格たちを「わたしがつくったアンドロイド」と呼ぶ。

統合前の全人格の記憶をほぼ完全に覚えている。

しかし、周囲・マスコミに追い込まれる中で安定して Teacher が

意識を支配するには長い年月がかかった。解放後のビリーである。

注意すべきは「統合」と言っても教師が他の人格を制御できるようになっただ

けで他の人格と完全に融合したわけではない。

アセンズ精神衛生センターでTeacherが実体化する以前は、

脳内の精霊のような存在としてアーサーに知識を与えたり、

レイゲンにアドレナリンを制御する方法などを教えていた。

ちなみに彼の出現と協力によって、

「24人のビリーミリガン」の執筆が可能になった。

 

 

 

後に姿を現す「13人の好ましくない者たち」

 

フィル/フィリップ

20歳:男:乱暴者。

本人によると、縮れた茶色の髪、はしばみ色の目、鉤鼻。

強いブルックリン訛りで俗悪な言葉を話す。

犯罪を犯している(強姦事件の張本人)。

彼が「フィル」と名乗ったと被害者が報告したために、

警察やメディアに知られている10人以外の人格が存在している

という手がかりとなった。

 

 

ケヴィン

20歳:男:立案者。

本人によると、金髪にグリーンの目。

犯罪を好む男。素人臭い犯罪者。書くのが好き。

薬局強盗事件を起こし逮捕され、刑務所に服役する。

その後強盗事件の張本人となる。

 

 

ウォルター

22歳:男:オーストラリア人。

本人によると口ひげを生やしている。

生まれながらの大型獣の猟師と思っている。

方向感覚が抜群で方向を知るために利用される事もある。

 

 

エイプリル

19歳:女:あばずれ。

本人によると黒髪、茶色の目。 ボストン訛りがある。

縫い物をして、家事に協力する。

義父に対する復讐心が凶暴性のレベルで強い。

他の人格は彼女を異常だと思っている。

 

 

サミュエル

18歳:男:彷徨えるユダヤ人。

本人によると、黒い縮れ毛で顎ひげを生やし、目は茶色。

正統派ユダヤ教徒。 全人格で唯一の神を信じる人格。

彫刻家で、木を彫る。

 

 

マーク

16歳:男:働き者だが自主性がない。

他の人格に命令されなければ何もしない。

何もすることがなければ、壁を見つめている。

ときどき「ゾンビ」と呼ばれている。

 

 

スティーヴ

21歳:男:極端に自己中心的。

常に人をかつぐ。 人々の真似をして喋る。 常に人を嘲る。

上記から嘲笑的な物真似をするためにまわりの者の怒りを招き、

他の人格たちにしばしば迷惑をかける。

多重人格という診断を断じて受け入れない。

 

 

リー

20歳:男::悪ふざけを好む。

本人によると、褐色の髪ではしばみ色の目。 コメディアンで道化師。

上記から彼の悪ふざけのために、刑務所や最重警備病院で喧嘩が起こり、

他の人格たちが独房に入れられた事がある。

人生にも自分の行動の結果にも関心を持たない。

 

 

ジェイスン(ジェイソン)

13歳:男:“安全弁”。

ヒステリックに反応し癇癪を起こすためにしばしば罰を与えられる。

不快な記憶を引き受ける役。

上記から他の人格たちは不愉快な出来事を忘れ、結果としてその記憶を喪失する。

 

 

ボビー/ロバート

17歳:男::夢想家。

自信が無く現実的な行動力に欠けている。

世の中をよりよい場所にしようと夢見ているが、野心も知的関心もない。

 

 

ショーン

4歳:男:耳が不自由。

知恵遅れとみなされることが多い。

頭の中のバイブレーションを感じようと蜂に似た音を出す。

ビリーの中で2番目に誕生した人格。

(ビリーが幼い頃に花瓶を落として割ってしまい、母に叱られそうになった際に誕

生)。

 

 

マーティン

19歳:男::自慢屋で気取り屋で見栄っ張り。

本人によると、金髪に灰色の目。 俗者のニューヨークっ子。

努力しないでいろいろなものを欲しがる

 

 

ティモシー/ティミー

15歳:男

            花屋につとめた。だがゲイの店長に関係を迫られ心を閉ざしてしまった。

 

 

 

この様に、年齢、性別、国籍を越えて異なる人格を有した人物が

実在したと言うことは真実です。

ビリーの人格は長い年月をかけ安定し、

裁判所は1991年8月に彼の精神が安定したとし、彼を解放した。

 

 

映像で観たい方は、今、「ビリー・ミリガン」がNETFLIXで独占配信中です。

 

 

 

心を和らげる相談室 HEART  代表  杉野 茂広

 

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