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解離性同一症 (多重人格障害)

2022年01月31日

今回は、解離性同一症、多重人格障害を意味します。

 

”「障害」と言う表現が、一般的にショッキングであることを理由に

多くの「障害」は、「症」と言うかたちで表現されるようになった。”

 

皆さんの中で、

多重人格(二重人格も含まれる)に当てはめられる方は、居ますか?

 

私は、まだ出会った事がありません。

 

なので、不用意に誤った記述をするのは避けたいので、

今回は、映画を題材に使いたいと思います。

 

この手の種類の映画は、

古くは「ジキル博士とハイド氏」から始まって以前、紹介した、

「スプリット」・「サイコ」・「シャッター・アイランド」「ファイト・クラブ」

などなど・・・。

 

多くの映画が挙げられます。

 

 

これは、解離性同一症を用いた映画が、

“どんでん返しには、打って付け”

であることが起因していると思われます。

 

 

適切ではない表現ですが、

製作側の意図や楽をして観客をアッと言わせるのには、

都合の良い病症である事、古くからの映画がヒットしたこと。

罹患率が少ないと言う点も

マスコミなど、諸団体からの抗議も回避できる点が

背景にあるのではとも考えられます。

 

 

どんでん返しの映画の中には、「ユージュアル・サスペクツ」も

ありますが、これは、「巧く騙された系」になると思います。

 

解離性同一症の映画の大まかなストーリーとして、

はぼ後半まで、

何か怪しいけど意味が解らない部分が多くないでしょうか?

 

最後には、誰かが暴いてくれるのですが・・・。

 

では、解離性同一症とは、どのようなものなのでしょうか?

 

昔は、多重人格障害と呼ばれていた精神障害で、

複数の人格が同一人物の中に存在した状態で交代して現れるもの。

また、日々の出来事や重要な個人情報、

トラウマになった出来事(外傷的出来事)や

ストレスになる出来事など、

通常なら容易に思い出せるはずの情報を思い出すことができません。”

 

 

 

原因

 

解離性同一症は通常、

小児期に圧倒的なストレスや心的外傷(トラウマ)を経験した人で発生します。

欧米では、この病気をもつ人の約90%が小児期にひどい虐待

(身体的、性的、または情緒的虐待)を受けていました。

 

虐待を受けたことはないものの、

幼少時に大切な人をなくしていること(親との死別など)や

重い病気など、極度のストレスがかかる出来事を経験していた人。

 

小児はその成長過程で、様々な種類の複雑な情報や経験を、

複雑ながらまとまりのある1つの人格に統合する方法を

形成しなければなりません。

 

人格の発達過程にある小児期に性的虐待や身体的虐待を受けると、

単一の統合された人格を形成する能力に

永続的な影響が生じることがあり、

特に虐待者が親や養育者であった場合、その傾向が強くなります。

 

虐待を受けている小児は、生きていく上で経験する様々な

知覚、記憶、感情を隔離する段階を経ることがあります。

 

時間が経つにつれて、そのような小児は「逃げ出し」たり、

残酷な物理的環境から自分を引き離したり、

自分の殻に引きこもったりすることで、虐待を回避する術を覚えるようになります。

 

それぞれの段階やトラウマ体験によって、別の人格が形成されることがあります。

 

 

解離性同一症の症状

 

交代人格の出現

 

突然、本来のその人ではありえないような言動を始め、

文字通り「人格が入れ替わった」ような状態になります。これが人格交代です。

人格交代が起きている間には、

本人とは年齢や性別、趣味嗜好が大きく異なる交代人格が出現し、

周囲を驚かせるのですが、多くの場合、

本人はこの間のことをまったく覚えていません。

 


 

日常的なできごとについての解離性健忘

 

認知症や泥酔などといった他の原因が考えられないにもかかわらず、

物忘れを繰り返します。

これは解離により自分と自分の体験の記憶との結びつきが弱くなるために

起こるもので、「解離性健忘(かいりせいけんぼう)」と呼ばれます。


解離性健忘が起きている間には、交代人格が出現していることが多くあります。

解離性同一症の人のよくする体験として、

ふと気がついたら身に覚えのない

食事や書き物、電話などの痕跡があり、

それが普段の自分なら絶対に食べないもの、

書かないこと、言わないことだったりして

非常に驚く、といったようなものがあります。


 

解離性遁走(かいりせいとんそう)

突然本人の日常の生活場面から姿を消し、まったく別の場所で発見される

という状況を解離性遁走といいます。

解離性同一症の人に生じやすく、失踪するときには多くの場合、

人格交代が起きており、失踪の最中やその前の記憶を失っています。

失踪前の自分のことを丸ごと忘れてしまう場合や、

そのまま失踪先で別の人物として新しい生活を営んでいく場合もあります。

 

 

この様な、場合は長期戦となるので専門病院をお勧めします。

 

次回は、もう少し具体的な内容を題材にしたいと思っております。

 

今回は、この辺で失礼します。

 

 

心を和らげる相談室 HEART   代表   杉野 茂広

 

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