2022年01月25日
どうして、この時期か?と言うと、
この頃の私は、どうしようもなく
酒に溺れていた時代である。
前後、合せて5年くらい無駄に生きた時代である。
定職には、就いていたが・・・
私の心の中は、仕事など どうでもよかった。
自分の人生の先も見えていない真っ暗闇の世界。
それで、良かった。
ただ、酒さえあれば。
嫌な事も忘れられる。
現実から逃げられる。
罪悪感から逃げたかったのが本当の理由かも知れない。
ただ、それだけの理由。
昼夜問わず、起きては酒を飲み、酔いつぶれて眠る。
そして、目覚めて、食事など一切とらず、酒だけの毎日。
どうせ食ったところで、吐いて終わり。
栄養も糞も関係なかった、生きてることさえ辛かった。
入院もした。
退院もした。
結局は何も変わらず、退院してくれば、酒が飲める。
そんな、事しか考えてなかった。
親、兄弟は言う。
「なんで、酒がやめられやんの!」
「なんで、飲むの!」
知るかよ。・・・・聴きたいのはコッチさ!
「止める方法があれば教えろよ!」と、
噛みついた事もあった。
友達も言う
「お前、酒、止めろよ!」
「もう、飲むな!」
わかってるよ。
止められないから、飲んでるんだ。
ひとりの幼馴染が言った。
「俺も止めるで、お前も止めろ!」って。
「出来る約束だけすればエエんじゃわ!」
「出来やん、約束するな!」って噛みついた。
どうせ、奴も、飲むに決まってる。
俺に見えないところで・・・。
(そんな、奴も、今では手が震えている)
止めたいよ!
じゃあ、どうやったら止められるか誰か、教えろよ!
止めたくても止められねーんだよ!もう。
俺みたいなカスは、もう放っておいてくれ!
海外逃亡まで考えた。
挙句の果てに、自殺しようと線路に寝転んだ。
やっぱ、無理よ!
死ぬのって。
だったら、生きてやろう!
と思っても、いつの間にか酒を飲んでる。
そんなことが、凡そ5年間も続いた。
無駄な5年間
返せ! 馬鹿野郎!・・・自分に言うしかない。
ただ、罪悪感を背負って生きていただけ。
息して、酒飲んで、寝て、また起きて、酒飲んで・・・・。
何してたんだろう俺。
歩道橋の上で、階段の隅に空き缶置いて。
風で、空き缶が下まで転がっていった。
カラン、カラン
ゲラゲラ笑ってる自分がいた。
腹を抱えて笑った。
その空き缶って「俺」か?って。
人生の階段をコロコロ転がり落ちていく自分と同じか?って。
「あの空き缶、俺の事、ディスってるで!」って。
意味は伝わらないかも知れないが
その空き缶が、風に吹かれて、転がり落ちてなかったら
私は、今、もう存在しないと思います。
あの、缶チューハイが私を苦しめ、空き缶が、気付かせてくれたのです。
空き缶が、動機づけです。
ただ、それだけに人生を5年も捨てた男が・・・
今、カウンセリングしてます。
心を和らげる相談室 HEART 代表 杉野 茂広
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