あしたのジョー心理学概論～矢吹　丈　その心の病～　PART９ | 三重県でアルコール依存症をはじめとした悩み相談を受け付けております

前回のブログで交流分析のエゴグラムのやり方を記載しましたが、

どうでしたか？

実際にやってみた方ってどれくらいおられるのでしょう？

やってみた方は、「いいね」・「フォロー」して頂けると

反応が分ってうれしいです。

 

また、意見があれば投稿してください。

 

 

では、

先ず、今回は、交流分析のおさらいをします。

 

 

内面の変化を「エゴグラム」で分析

 

交流分析の基本的な考え方は、

「人は皆、自分の内部に３つの私（自我状態）を持っている」

と、言うものであり、３つの自我状態とは

「親（Parent）」

「大人（Adult）」

「子供（Child）」   です。

 

 

親の状態は更に

 

「批判的な親（Critical Parent）」

「養育的な親（Nurturing Parent）」の二つの側面に分かれます。

 

子供の自我状態も

 

「自由な子供（Free Child）」

「順応した子供（Adapted Child）」の二つの側面に分かれます。

 

３つの自我状態でありながら、より具体的に追及する為に、

「親」・「子供」は更に２つに分類され、

合計５つで「エゴグラム」を行う訳です。

 

 

では、

 

丹下氏の行動の変化交流分析の理論に基づいて分析

 

 

丹下氏の場合は、

「拳中に石を隠し持って、力石と対戦しようとしたジョーに鉄拳制裁加える」

＝「批判的な親」＝厳しい父親のような部分です。

 

また、「泪橋を逆に渡って、あしたの栄光をめざそう！」と熱弁をふるう。

と、言う行動に表れています。

 

この自我状態は、

理想や良心と深くかかわっていて、

生きていく為の様々な規則を教えようとする側面があるが、

一方では、伝統、権威、自分の考え方は絶対的と捉え、

譲ろうとせず、他人に命令的、批判的な言動をとる。

（うちの親父は、こんな感じでした）

 

 

これに対し「養育的な親」とは、優しい母親の様な部分で、

自らの身を挺してヤクザの暴力からジョーを守ったり、無茶な練習や

減量などは、なんとかしてやめさせようとする。＝「養育的な親」

＝いたわり、思いやり

しかし、これが過度になると他者に対して「過保護」

な接し方をするようになる。

 

「大人」は事実を冷静に分析し、困難な状況に対して、

客観的な態度で合理的な判断を下そうとする自我状態。

 

 

「自由な子供」は開放的な心、創造性、活動性などをもたらす自我状態

素直な感情表現が出きるが、

同時に自己中心性や安易に快楽を得ようとする傾向の源でもある。

 

「順応した子供」は他社に対して従順で自分を抑えようとする自我状態、

人間関係をスムーズにする働きもあるが、

表面的な「良い子」の仮面の裏でストレスを溜めこみ、

ひねくれや恨みをつのらせることもある。

 

 

 

 

 

ジョーに出会ってからの丹下氏は、「警察」「ＴＶ局」などの権威には、

非常に従順で「順応した子供」の自我状態が機能している。

 

今まで話した内容だけみると「丹下　段平」って

「批判的な親」「養育的な親」「大人」「自由な子供」「順応した子供」

全て合わせ持っているので、分裂症じゃないの！？　と、

思われる方も居るであろうが、

 

 

今まで述べてきた様に

「全ての人の内部には、全ての自我状態が備わっているのである」

そして、「どの自我状態が優勢に働き、どれが劣勢であるかという

心的エネルギーの配分パターンには人によって違いがある」

この配分パターンを理解する為の手法として

「エゴグラム」があるのです。

ん～、もう少し書き込みたいですが明日にします。

 

明日は、「あしたのジョー」を大きく３つ

「少年院時代」

「国内時代」

「国際時代」に区分し、それぞれの時期における段平の特徴的な

言動を基に段平の自我状態を考えてみたいと思います。

 

ありがとうございました。

 

一気に寒くなりましたね。　

車のパーツを買いに行きたかったのですが、

本日は、布団に潜り込んでおりました。

 

師走も半ばを越えたので何かと気忙しいとは思いますが、

皆様、風邪、コロナ、インフルエンザなど気を付けてください。

 

 

心を和らげる相談室　ＨＥＡＲT　　　代表　　杉野　茂広