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あしたのジョー心理学概論~矢吹 丈 その心の病~ PART 11

2021年12月27日

こんばんは。 心を和らげる相談室 HEART です。

 

前回は「丹下 段平」の”ジョーの少年院時代の指導方法”での交流分析、

パーソナリティの分類を実際にやってみましたが、

皆さん、回答は「A」でしたでしょうか?

 

少年院時代での段平の自我状態は「大人」でありました。

 

 

 

短期間にスパルタ教育

 

少年院を出たジョーに対し、

命をかけて世界チャンピオンに育てると決心し、”泪橋”の由来を聞かせ

「あしたの栄光を共に掴もう!」と語る場面があります。

 

このような高い理想を掲げるのは「批判的な親」の働きです。

 

また、

「”あしたのために”<その15>」までを叩き込むとも宣言しています

 

このようなスパルタ式行動が表れているのも「批判的な親」のする事です。

 

この時期の段平の行動はエゴグラムで言う「自由な子供」の行動はなりを潜めている。

・ジョーが警察に連行されて号泣

・少年院時代の対力石戦でジョーのクロスカウンターが出た時の歓喜の雄叫び

などが「段平の自由な子供」な部分である。

 

「養育的な親」・「順応した子供」の自我状態は、

ジョーと出会う前には殆ど見られなかった。

 

それは、そうである。

 

アルコール依存まで落ちぶれた人間が、

いとも簡単に断酒出来る訳がないのである。

 

漫画・TVでは、禁酒生活の場面で、時々呑む場面も描かれているが、

ジョーと逢った、初日は「まるっきりの酔っ払いであった」

 

 

これは、あくまでも私の推測ではあるが、

アルコール依存者が、「矢吹 丈」と言う人物と出会い、殴られた上で

「おい!兄ちゃん。 俺と一緒に拳闘やらねぇか!?」と発言している。

 

殴られた時点で、ジョーの素質を見抜き、目標が出来たことから、

酒を禁酒に切り替えられたのではないだろうか?

 

アルコール依存症を克服するにあたり、

     私が最も重要視している部分でもある。

 

その目標が段平に芽生え、ジョーと出会ってからは、

ヤクザからジョーを守るために身代わりになって殴られる

「養育的な親」的行動をとったり、

警察や白木葉子、少年院教官などに対して常に従順で

「順応した子供」的な態度を示す場面もある。

 

・・・が、これらはあくまで「矢吹 丈」を一流のボクサーに育てる!

という目的があったからこその、手段的行動であり、段平自身のパーソナリティ

として「養育的な親」・「順応した子供」の側面が出たとは考えにくい。

 

以上を勘案しエゴグラムを数値化してみたのが以下です。

 

「批判的な親」 6

「養育的な親」 2

「大人」    8

「自由な子供」 2

「順応した子供」2

 

では、 

 

なぜ、ジョーに対してだけ「大人」になることができたのか?

 

 

 

次回は、この辺りを掘り下げたいと思います。

 

 

 

最後まで、読んで頂き感謝します。

 

 

心を和らげる相談室 HEART   代表  杉野 茂広

 

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