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罹患者の気持ちと、周りの温度差による二極化

2021年06月24日

ご無沙汰しております。

 

梅雨入りしたとはいえ日々蒸し暑い日々が続いておりますが、皆様は如何お過ごしでしょうか?

 

最近、あるクライアント様から「職場復帰をしたいのだが、どう思われますか?」と

問われました。

 

この方は、私の郵便外務員時代の後輩にあたる方で、今は「鬱病」と戦っております。

 

実際には、親しい間柄なので、もっと砕けた話し方ですが、そこは置いておきます。

 

その方の症状は私と同じ局で仕事していた時代は、お互い「腰椎椎間板ヘルニア」持ち3兄弟として有名でしたが、お互いが転勤になり離れ離れとなってしまい。

 

私が職場復帰出来なくなるほどの重症だったので、私は職を退きました。

 

彼は現在でも現職として働いておりますが、転勤先の局で「鬱病」を患って以来、2~3ヶ月出勤しては3ヶ月休む様な状態を繰り返しております。

 

私自信が元々地元の局で働いていたので、今でも地元現職局員との繋がりは大切にしております。

殆どの職員(外務員)は、なにかあると「相談にのってください」と来るので頼りにされているのか? 

いいように利用されているのか?

よくわからない関係ですが、そこはGIVE&TAKEで彼らには「アンテナ」の役目をお願いしております。

 

誰かに、何かあった場合は、直ぐに連絡してくる様にお願いしているのです。

勿論、仕事の内容を聞き出すことなどは一切しませんが、「誰かが様子がおかしい」場合や、

「メンタル不調で休業者が出た」場合などは情報を入れるようにお願いしてあります。

 

なぜ、そのような事をお願いしているかと言うと、前途した「彼の様子を見守っていてもらいたいからです」また、「新たにメンタル不調者が出た場合も素早く対応出来る」、利点もあり、今の多くの後輩達の状況を分かりやすくするためです。

 

ですが、最近になって私の後輩に対しての意見が批判的なものに変わりつつあります。

例えば、

「3ヶ月くらい出勤して、3ヶ月休むっておかしくないですか?」

「調子のいい時は、いいですが、一旦調子を崩されると、こっちが面倒なんですよね!」

もっと酷くなると「もう辞めてもらいたいです」とかなりの酷評が出だしました。

 

私からしてみれば、「あ、周りも限界にきたか。」って感じです。

 

そもそも、メンタル面を一度も患った事のない人にとっては「なんで、アイツばっか?」という

「邪魔で、当てにならない存在」になってきたと捉えるのが寧ろ普通な考え方です。

 

しかし、人である以上、メンタル不調は

「誰しも、簡単に落ちてしまう”落とし穴的な要素”も含まれている事も事実です」

 

   メンタル面の弱い方=弱

   メンタル面の強い方=強  とします。

 

弱い者が必ずしも「悪」で、強い者が必ずしも「善」なのか? と、言う二極化が自然と現れてくるのは、当たり前だと思っています。

 

しかし、「善、悪」ではないのです。

 

善は、今、出来る人。

 

悪については、メンタル関係なく「仕事が遅い、時間を守らない、身体が病弱で無理出来ない など」

 

つまり、出来る人以外で何かしらの「仕事や私生活について問題ありと関連付け出来る」=理屈付けが出来れば全て「悪」にされてしまうのです。

 

 

バリバリ仕事が出来ていたのに「ある日を境に、めっきり仕事量が減ってしまった」

 

この場合、すぐさま「善から悪」に移行されるでしょうか?

 

先ずは「どうしたの?」と心配や疑問が湧いてくる方が先でしょう。

 

しかし、1月経っても2月経っても、復活する兆しもないようであれば「なんだ、アイツ!」と誰かが声を挙げてしまえば、声を挙げた人物に同調する人が多ければ多いほど「悪」のレッテルを貼られてしまい。 そこから抜け出すことは容易ではなくなります。

 

私も、今の様な資格を取得せずに居たのであれば、この様な内容を書き込む事も出来なっかでしょう。

 

今回は、皆様にお願いです。

・「鬱病」などに代表される精神疾患者は、誰も自ら望んで病になったのではないということ。

・精神疾患者は、元気に働いている人より、もがき苦しんでいるということ。

・もがき苦しみながら「職場復帰」の事を、懸命に考えているということ。

 

あと、絶対的なお願いがあります。

「決して、必要ない、要らないなどと 見下した目でみたり憐れんだり、馬鹿にしないでください」

 

今、御自身がメンタル強者と思われている方に、少しだけ・・・。

 

・あなたも、いつ「落ちるか解らない」と言うことだけは確実に言えます。

・そして、「どん底から、這い上がって来た人間ほど強い者はいません」

 

皆様が、メンタルを患う事が無いよう心から願っております。

 

           心を和らげる相談室   代表    杉野 茂広

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